膝の前十字靱帯及び半月板損傷を受傷したが、異議申立により12級の認定を獲得した事例

ご相談内容

被害者	30代会社員男性
部位	膝
傷病名	前十字靱帯損傷、半月板損傷
後遺障害等級	12級
獲得金額	約1980万円

歩行中に自動車と接触し転倒したという交通事故で、膝の前十字靱帯損傷、半月板損傷を受傷された方です。当初は、ご自身で相手方保険会社と交渉をされていましたが、相手方保険会社を通じて後遺障害等級認定をしたところ、非該当と認定されたため、納得がいかないということで相談に来られました。

サポートの流れ

項目	サポート前	サポート後	増額幅
後遺障害等級	非該当	12級
入通院慰謝料	0	100	100
休業損害	0	200	200
逸失利益	0	1400	1400
後遺障害慰謝料	0	280	280
合計	0	1980	1980
単位:万円

当事務所にご依頼頂きましたので、整形外科医でもあるパートナー弁護士が代理人となり、カルテやMRI画像、後遺障害診断書などを精査し、医学文献の調査も行った上で異議申立を行いました。異議申立に際しては、医学的知見に基づいた申立書を作成し、医学文献の添付も行いました。

その結果、当方の主張が概ね認められ、後遺障害等級12級との認定を獲得することができました。その後は、後遺障害等級12級であることを踏まえ、損害額を算定し、相手方保険会社と交渉した結果、約１３００万円の増額となりました。

所感（担当弁護士より）

膝の前十字靱帯損傷という膝の重要な機能が障害されているにもかかわらず、事前認定では非該当とされていました。将来的には、怪我のない方よりも早く変形性膝関節症になりやすいなど、大きな怪我ですので、事前認定の結果はとても承服できるものではありませんでした。そこで、本件では、医学文献等も添付した上で、かなり詳細な異議申立書の作成を行いました。その成果もあり、後遺障害等級12級を獲得することができ、お怪我をされた依頼者の方にも適切な賠償金をお渡しすることが出来ました。

事前認定は、後遺障害診断書と画像所見を中心に認定されるため、今回の様な不相当な結果が生じることも少なくありません。この点、当事務所では、法的側面のみならず医学的な側面からも認定結果の妥当性を検討し、より妥当な後遺障害等級獲得に向けたサポートしています。